2002年3月3日読売新聞日曜版、「近代化遺産 ろまん紀行149」で紹介さた記事を見て、九州旅行の際にはぜひ訪ねてみたいスポットだと思っていました。幸い今年2002年5月に九州に行く機会を得まして早速行って参りました。場所は福岡県志免町、福岡空港前からバスで十数分ほどの志免鉄道記念公園下車、回りはなんと住宅街です。新聞の記事では解体の危機に瀕しているとの事、もしかしたらすでに無くなっているのではないかという不安があったので、硬山(ぼたやま)をひとつ越えた辺りからその威容が垣間見えた時は、感激し心躍らせました。 この竪坑櫓について簡単な説明をしますと、明治22年に海軍省の直営炭鉱として開鉱し、後に国鉄に引き継がれ昭和39年閉山。高さは52.5メートル、竪坑の深さは430メートル、1000馬力の捲揚機を設置。この竪坑櫓の形は、世界最古である鉄筋コンクリート製のワインディングタワー型で、現存する同型タワーは、ヨーロッパに1つ残すのみになっている珍しいものです。また日本で唯一残存する櫓として、いまや貴重な産業遺産となっているのです。が、先ほどの新聞記事でも述べたように、町としは解体してしまいたいそうなのです。しかし回りが住宅地の為、爆破解体はできず、かといって保存するだけの予算もないとの事で、「放置状態」という悲しい現実があるのでした。できれば民間で守る会などをつくり、志免町のシンボルタワーとして、或いは、貴重な産業遺産として、維持活用していく事は出来ないのかな、などとよそ者のクセに思ったのであります。これだけのものが自然に朽ち果てるのを待つだけだなんてもったいないですよね。 【2002年現在】
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