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日中は気温が30度をこえる猛暑。夜は夜で寝苦しく、エアコンが欠かせないこの季節。春に雨女魚釣りを楽しんだ紀伊半島も、雨を待つしかありません。そんな時期、僕はここに訪れます。標高約1500mに位置するこの地は、ようやく初夏をむかえたばかりです。
釣りですか? と聞かれたら、そうだとは答えません。釣り、それもあるでしょう。でもここでは、ここだけに流れる時間と空間を楽しみたいと思うのです。大袈裟かな…。
毛鉤で谷を釣り上がり岩魚を掛ける。銀色に輝く虹鱒を求め、流れ込みでルアーを投げる。夕闇迫る湖面に広がるライズを狙い、フライロッドをしならせる。なんだ、釣りの話ばかりじゃないか!
この時期、ここに行こうと言いだすのは、僕のつれあいです。釣りはここだけで充分と言うつれあいと、慣れ親しんだ人達との再会。もう、それだけで満足です。
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そうそう、帰路につく朝、きまって聞かれることがあります。「今年はあと何回?」ってね。
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