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今年の初釣行は例年と少し違いました。昨年、数多く上陸した台風の影響で、渓流釣りを楽しむ渓谷が埋まってしまい、渓魚が全滅しているのでは? といくつかの渓を見て回る初釣行でした。
友人と二人で下流から上流へと車を走らせます。彼はこの水域のほとんどの支流を稜線まで詰め上がり、知り尽くしています。
「植林された山の谷は埋まっている」と、落胆する彼。しかし、原生林というか広葉樹の残る渓は土砂に埋まることなく水をたたえていました。
渓の下流部だけを少し釣り上がるだけでは山の全貌は見えてこないのでしょう。彼のように滝を登り、草木にしがみつき、時には泳ぎ、ひとつの渓を稜線まで遡行してこそ、山や樹々が見えてくるのだと感じました。
怒られるかもしれませんが、ひとつの渓が埋まってしまい、釣りができなくなっても僕はしかたないなと、考えています。
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僕のお気に入りの渓、それは渓魚が沢山釣れるところではありません。ですから、またどこか魚は少ないけれど、こころ豊かな流れと出会えると考え、歩きまわると思うのです。そして時がたてばやがて、…。 |
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