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2時間半をかけて、ゆったりと湖畔の道を歩きました。街ではまだ少し夏の残り香が漂っていてうんざりですが、この道はとうに秋のようです。
本当なら足もとをしっかり見て歩くべきなのですが、どうやら今日の僕らはこの季節、この森のさまに夢中なようです。しかも恥ずかしいことに「松茸はどこだ」と鼻までぴくぴくさせているのです。ああ、かっこ悪い。ここでの松茸はお盆あたりに採れると聞いて、知っているはずなのにあさましいですね。
さくさく、きゅっきゅっ、さらさら、ざわざわ。
風が吹いたり、落ち葉を踏みしめたり、もちろん僕たちの息づかいも聞こえます。時おりがさがさと小動物がびっくりして逃げるような音も聞こえますね。
さあ、このほんの短い急坂を登ったら目的地に着きます。よいしょっと。ザックを肩から下ろします。汗止めの為に額に巻いたバンダナをほどきます。わき水で顔を洗い、うがいをゴロゴロ。やあさっぱりした。さあ、挨拶でもいたしましょうか。こんちはー。
まもなく返事がして、どたどたと小屋の中から懐かしい笑顔が飛び出してきました。
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