いつもの滝です。ここまで3時間近くかけて、いや、昨夜からの移動を入れると、もっと時間がかかっていますね。夜通し車を走らせ混雑したトロリーバスに乗り込み、肌寒いトンネルを抜けて行く。小雨舞うダムの堰堤でレインウエアを着込み、湖岸の水平路をヨタヨタと歩き続けて3時間。ようやくこの滝に着きました。
さあ、どっちが先に竿を出そうかと、友人と顔を見合わせます。僕が握っていたのはルアーロッドで、友人はテンカラ竿でした。残念な事に友人はこの前のポイントで糸を絡ませ、毛鉤を付け替えなければいけない状況でした。「先に釣って」と譲ってくれた友人に僕は、人さし指を口の前に立てた「静かに…」というポーズで感謝を表しました。
小さな滝ですが水には勢いがあります。当然、ルアーをトレースするのは水(みな)底なんですが、渦がまいていて7gのルアーでもうまく沈んでくれません。ですから投げるべきポイントは滝つぼではなく、正面の滝そのもの。バシッとルアーを真正面に投げ込めば、どうどうと流れ落ちる水とともに、泡立つ滝つぼに消えていきます。数秒数えて、リトリーブ。ん? ちょっと重いなと感じたら、それは岩魚のアタリでした。
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自分の事のように喜んでくる友人に、この水量だと毛鉤が沈まないからと、僕のルアーロッドを手渡します。何度も何度もキャストする彼。おっ、釣欲のスイッチが入ったかな!? |