VOL.3 UFC実行委員 [渓流バカなが隊 みっちゃん]  インタビュアー/TOMI 2004.4.2
 ご存知ない方も多いと思うが、03年から始ったネット上の釣り大会がある。Usagi Fishing Championship(UFC)と名づけられたそのイベントの実行委員として04年、就任したのが渓流バカなが隊のみっちゃんだ。
 今回はそのみっちゃんにネットでの釣り大会の楽しさや苦労話などをお聞きしてみた。ある意味、閉ざされたともいえる渓流釣りの世界で面白おかしく、でも真面目に渓流釣りの魅力をHPで紹介している、みっちゃんならではのお話が聞けたと思うのは僕だけだろうか。


●まずは第2回UFC実行委員、就任おめでとうございます
■ありがとうございます。初めはプレッシャーを感じましたが、今は所詮は遊びと開き直ってますよ

●いいですねえ、実行委員自ら「遊び」と言いきる柔軟さ。これなら参加者も気軽に楽しめますね
さて、いかがですか、運営の方は大変ですか?
■楽です! ほとんど第1回UFCと同様のレギュレーションを引継いだだけなので、ほんと楽なんですよ

●「手を抜いただろ」と言ったら怒られますね(笑)。今年は大幅なレギュ変更があると思っていたんですが、ほぼ同じでしたね。その分、連続参加の方にはわかりやすくて良かったでしょう
そうそう、ご自身は慣れない毛鉤釣りで昨年は最下位に終わったわけですが
■以前より毛鉤を振る機会が増えたので、大きな収穫でしたよ。これで腕が上がれば優勝も狙えるんでしょうが…無理かな、やっぱり

●いやいや、そんな事は無いでしょ。今まで餌釣りで実績を上げてきただけに、新しい技術にシフトする気持ちの切り替えが難しいだけで、すぐに釣れるようになりますよ
そういえば、レギュに不満や否定的意見が僕の耳にも入ってくるんですか、どうでしょう?
■最初にUFCのレギュを見た時、よく出来ているなと感心したんですよ。で、今年、実行委員になった私にも最大公約数となるレギュが、どんなものか分からない状況なんです。一応競技という形態をとっている以上、公平なルールを創らなければいけない。でも縛りすぎるのも窮屈で楽しめない。答え無き模索は続く…その不安定感もUFCの魅力です! と、思うのは私だけですかね?

●そうです、そうです。初めから完成された競技を目指してるわけじゃ無いんですもの。ただ、僕がレギュを練った時には「できるだけ大袈裟にしよう」と考えたんです。表面上だけでも厳格にして威厳をもたせれば、渓流釣りで数やサイズを競う事の難しさ、バカバカしさが浮き彫りになると考えたんですよ。でも、それがうまく伝わらなかった。結果、今現在の参加者は10人以下と寂しい状況で、反省しています
■私の周りの釣師はまだ1尾も釣っていない人が多いんです(3月末現在)。まず釣れてからの参加でも良いからと、声を掛けてはいるんですが…ちょっと寂しい感じです。これからも参加者が増えるかどうかは分からないです。でも、心配であるけど、楽しみでもあるんですよ。最終目標は昨年以上の参加者数! がんばります

●実行委員ならではの悩みですね。うまくいけば、とんでもない面白さに発展する可能性があると思うんですよ。それを実行委員だけじゃなく、参加者や外野の皆さんがアイデアを出してくれるのを期待したいですね。
あと、参加したくても躊躇している釣師の皆さんも多いと思いますが?
■インターネットでコミュニケーションをとるのって、難しいですよね。ROMだけの人、掲示板に書き込みしてくれる人、ご自分でHPを運営されている人など様々です。特にROMだけの方は勇気がいるでしょう。だからこそUFCがきっかけで輪が広がったら、私は嬉しいですね。何か名案があったら、アドバイスよろしくお願い致します

●参加しずらい原因の一つとして「釣行時にサイズと数を憶えるのが面倒」という声がありますね。実際、僕も面倒くさいです
■確かに。これから盛期ともなれば余計でしょう…って、いっぱい釣る気でいる私ですが(笑)。だいたいで良いと思うんですが、実行委員だからいい加減な事も言い難いんですよ。「実行委員がそれで良いのか!」って糾弾されたら困るし

●そん事言うヤツ、いない、いない! でもホントに適当でいいんですよね。誰も見ているわけでもないから、嘘をついてもわからない。でも、最終的には楽しんだ者が勝ちというか、だから楽しむためには自分に嘘をついてちゃ楽しめない。他人に嘘をついて一番嫌な思いをするのは自分でしょ。ほんと最後は「己の…
■プライドがルール」ですよね! でた、格闘技ネタ(笑)

●ムフフっ。そうそう、参考までに僕のポイント計算をお教えしましょうか。僕は竿に5cm刻みで印をつけてます。これでサイズはわかります。で、釣れたらサイズや数でなく、ポイントで憶えます。「1点取った。2尾目釣った。合計4点」その4点だけを忘れなければ、あとはたし算するだけですから簡単です。参考になりました?
■簡単ですね〜、単純というか、なんというか

●話をかえましょう! 
ネット上で釣り大会をする本当の主旨が理解されていないような気がするのですが
■さっきもちょっと話にでましたね。なんか良いキャッチコピーがあれば、伝わりやすいかな

●そうだ、そのキャッチを募集しましょうよ。これ、面白くない?
■良いと思う、でもたぶん来ない…

●寂しい事、言わないでください。ちなみに昨年と今年のキャッチらしきものを…
第1回「最狂のインチキ釣師は外伝が決める!」
第2回「子供の頃に皆で釣り遊んでいるかのような錯覚…それが、UFC」
ちょっと弱いかな。というわけで皆さんからの投稿、お待ちしてま〜す
軌道修正しましょう
例えば北海道に較べ本州の渓魚は小さいですよね。同じように本州のなかでも地域差があり、それを同一レギュで競うというのはどうなんでしょう?
■確かに無理があります。でもこれ以上、複雑なルールにしたくないし難しいトコロです。例えば私自信、北海道の魚種別アベレージなんて全く把握できてないんです。それでUFCとは別に「渓-1」の魚種別画像公開でそのあたりを補おうかとも思ったんですが、そうもいかないよね

●その「渓-1」なんですが、UFCとは対局にある単純明快なレギュですね。それを併設したみっちゃんの実行委員としてのバランス感覚はさすがです。UFCと「渓-1」の2冠王者が生まれる可能性がある今年は楽しみですね
さて、更に意地悪な質問ですが、仮に外国からの参加者が出てきた場合、対応できるルールは検討されていますか?
■考えてるわけ無いでしょ! 北海道ですら無理なのに外国ならば尚更ですよ。大きさはもちろん魚種すらもわからないですよ。日本は稀に見る急流河川の国です。大陸の国々には川釣りの概念はあっても渓流釣りの概念は無いものと思われます。ですから参加者も無いでしょう。いや、参加しないでくれ!

●掲示板に英語の書き込みがあるのを、楽しみにしてるんですがねえ、僕は
■覆面ワールドリーグ戦じゃないんだから。困りますよ実行委員として

●今度こそ真面目にいきましょう
昨年は月間MVPのポイントが優勝を左右しました。この月間MVPは実行委員の裁量が問われると思うのですが
■これから盛期〜漁期大詰めとなれば余計ですね。昨年同様に月間MVP=話題賞という主観的選出で…。特に禁漁前、8月と9月が難しいでしょう。責任を感じます

●僕なんか、そのあたりをどう裁くか期待してるんです。例えばそれまでトップだった人が月間MVPを取った人に逆転負け、なんて展開を期待してるんですが
■今はそういうプロレスチックな仕掛けはウケないでしょう。というか実行委員として、それはできないですね

●重い言葉です
さて、参加する事に意義があるという甘い言葉は今の時代、通用しないでしょうか?
■じゃあ、何を訴えれば参加者が楽しめるとお考えですか? 私個人は日本全国の釣師と言葉遊びや情報交換ができることが、最大のメリットと感じているんですよ。それも釣り大会を通してというのが気に入っているんです。そのためには、まず参加してくださいと言いたいですね

●今年から賞品が出ることになりましたが、スポンサーサイドとの折衝はご苦労があると思われます
■全く苦労していませんよ。スポンサーの方も楽しんでおられますから

●将来的には賞金マッチの可能性もあるのでしょうか?
■全くありません!

●僕は少し期待してたんですが、やっぱりダメですか
質問が戻りますが、餌釣りの人にも参加していただくために、レギュの変更もあったと思うのですが
■私は様々な釣法をする、いろんな釣師の皆さんと交流したいんですよ。そのなかで面白い話も聞けるかと思って、変更しませんでした

●ご自身が餌釣師だから、あえてインチキ釣りの競技に身をおくという、お考えですね。僕も餌釣りをやってみようかな
■それはそれで面白いですよ。ぜひ

●来期も実行委員を続行する意志はありますか
■ありませんよ! 誰かやって〜。でもエントリーはしたいです

●おっと、本音がでました。確かに実行委員はシンドイ役割ですね。盛り上げたい、盛り上げようとするからよけいにシンドイ。開かれたネットでありながら感じる、渓流釣りHPの閉塞感をUFCで壊したいですよ、僕は
最後に個人的に今期の優勝を狙っていますか?
■今はUFCの運営と個人的な釣行記とでアップアップです。楽しんで釣って、優勝が転がり込んだら最高です。でも、つまらない釣りをしてまでポイントを稼ごうとは思わないです

●最後は良いお言葉が聞けて嬉しいです。じゃあ、二人でシメましょう
子供の頃に皆で釣り遊んでいるかのような錯覚…

それが、UFC!(仮)

参加するより、運営するほうが楽しいかも
 
2回目をむかえたUFCだが、レギュや運営方法は実行委員にゆだねられている。さらにいうと、大会の名称までも変更してもいいのだという。ネットという「道具」を使って面白い遊びができないか? しかも釣りで。そんな単純な動機から始ったこのイベント。みっちゃんが語っていたように運営はシンドイ作業だろうが、実行委員自らが好き勝手にデザインできる自由さが、このUFCの最大の魅力なのではないだろうか。参加するより、運営するほうが面白い。そんな遊びがあってもいい。

●Usagi Fishing Championship 公式HP
●渓流バカなが隊がいく HP
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