![]() |
Vol.1 Jan.2004
日頃、
tama旦那さんのbbsで
愚にも付かないことをくだくだ巻いていたら
tama旦那さんが
「おねえちん、コーナー持ってみんかい?」
と暖かいお声をかけて下さいました。
・
自分がいいと思えるバンドや音に出会うと人に話したくなる悪癖のある私は
「そんじゃいっちょやってみるべえ」
とそのお誘いに乗り、
このコーナーが誕生することと相成りました。
・
「なんでも好きに書いてくれていいよん」
という寛大なtama旦那さんのお言葉に甘えて
不定期ですが、
私がその時々に気に入っている音やバンド、
見たライヴなどロックにまつわる話を
つらつらと書いていかれたらいいなあ、と思っております。
・
ご用とお急ぎでない方は
ちょこっと寄ってやっていただけると
嬉しゅうござりまする。
・
今回は初回ということで
(初会と書くと「ぬしさん、裏を返しておくんなまし」になっちゃうが)
・
2003年の音楽生活
(というほど大げさなもんじゃねえけどさ)
を振り返ってみたいと思います。
・
題して
★Personal Best of year 2003★
(drum roll please!)

******************************************************************************
BEST LIVE
Tie between TURBONEGRO at Manchester Academy 3 on 12/12/'03
and
HANOI ROCKS at Shibuya AX on 12/10/'03
*******************************************************************************
12月にイギリスに行ったのは
ひとえにTURBONEGROのライヴを観るためだったのだけれど、
行ってよかった、と心の底から思わせてくれたのが
この日のライヴでした。
・
合計4回見ることが出来た彼らのライヴのうち、
観客とバンドの呼吸という面から見ると
この日がベストの出来だったと思います。
・
もちろんバンドの演奏はどこも凄くよかったのだけれど、
TURBONEGROのライヴの大切な要素である
シンガーのHank Von Helveteの曲間のトークに対する
観客の反応が一番この日はよかったのではないか、と。
・
ドラッグ・カルチャーで有名だったマンチェスターのライヴで開口一番
「帰ってこれて嬉しいぜ。で、リハビリはどうよ?」
という強烈な一言には大受け。(観客大爆笑)
言ってる当のご本人も
かつてヘロイン中毒だったという笑えないネタもありますが。
・
さらに、
・
このライヴでよかったのは
バンドと観客の間の無条件の信頼関係というやつで、
リード・ギタリストのEuroboyが
何度も客席にダイヴしても
お客さんはちゃんと彼を受け止める。
アンコール前の"Prince Of The Rodeo"では
客を踏みつけにして客席に入り(本当です)、
さらに両足を観客にしっかりと支えられ
そこへ仁王立ちになったEuroboyが
カヴァーのやぶれた羽根枕を
頭上で振り回すというシーンまであって、
信頼関係ここに極まれり、という感じでした。
・
まあ、ライヴを観てる時はそんなこと考えてもいなかったけど。頭の中には
「きゃー、Euroboyかっこいい!」
って言葉しか回ってなかったもんね
このコーナーのタイトルTURN THAT SOUND UPはEURO BOYSのアルバム
・「GETTIN' OUT OF NOWHERE」
の収録曲からとりましたです。
お察しのとおり、EURO BOYSはEuroboyくんのもう1つのバンドで、
こっちは彼がリーダーだけどTURBONEGROとは全く違う音楽をやっとります
・
ついでに、
・
前座を務めたオーストラリアのベテラン・バンド、
HARD-ONSも面白かったっす。
今まできちんと音を聞いてこなくてごめんなさい、って
メンバーに謝りたくなっちゃったくらい。
★
観客とバンドの信頼関係といえば、
これまた無条件にお互いを信頼しあっていると感じられるのが
HANOI ROCKSと日本の観客だな、と。
・
屈託なく互いの出すパワーに
思い切り全身を委ねてひたすらロックン・ロールを楽しむ。
それが出来るバンドは、
実は数少なかったりするものなのですが、
HANOI ROCKSと日本の観客の間には
その幸福な関係が成り立っている、
と彼らのライヴで実感することが出来たのは貴重な経験でした。
・
誰もが笑顔になれるライヴっていいよな、
と思いました。
・
ちなみに
・
次点は4月のDATSUNSのライヴです。
上昇中のバンドの勢いって実に魅力的、
と思わせてくれるライヴでした。

***************************************************************************
BEST ALBUM
NO REGRETS by HARDCORE SUPERSTAR
***************************************************************************
久しぶりのHARDCORE SUPERSTAR。
賛否両論あった前作
「THANK YOU...」
での"否"に腹を立てた彼らが叩きつけてきた
極上のロックン・ロール・アルバム。
・
1stアルバムからずっと通奏低音のように
彼らの音楽には一種の焦燥感、
緊迫感とでもいうべきものが流れているのだけれど、
(そしてそれは突っこみ気味のAdeのドラムによる部分が大きいと私は睨んでいるのだけれど)
ニュー・アルバムでは特にそれが顕著で
聴き手は息もつかせず煽り立てられるような気分になっていく。
・
それは
メジャー・コードの可愛らしくさえ思えるロックン・ロール・ナンバー
"Honey Tongue"
や、
"Soul Of Sweetness"
でも同じ。
・
全部で40分弱という短いアルバムの中に
ライヴのような起承転結をうまく織り込んで、
最後の"You Know Where We All Belong"まで、
引っ張って行く手並みは
今年聴いたアルバムの中でもピカイチでした。
(日本盤は最後にボーナス・トラックの"Who Who"が入ってます)
・
さらに今回、
触れておきたいのが彼らの歌詞。
・
彼らはスウェーデン出身のバンドで、
決して英語が物凄く流暢という訳ではないのだけれど、
その舌足らずさが逆にとても誠実に思える歌詞を書いています。
著作権の関係でここで歌詞を取り上げることは出来ないけれど、
機会があれば
"You Know Where We All Belong"
の歌詞だけでも読んで欲しいと思います。
Youを私達ファンに、Iをバンドと考えれば、
ロックン・ロールのライヴの本質を
かなり見事に突いているのではないかしらん。
バンドと私達が共に所属していると思える場所はライヴのはずだから。
・
次点は
TURBONEGROの復帰第1作
「SCANDINAVIAN LEATHER」です。
とにかく帰ってきてくれて嬉しいよ、
ありがとう、ということで。
Euroboyのギターを聴いているだけで
私は幸せになれちゃうんだから我ながら安いよなあ。

**************************************************************************************
BEST SONG
Funeral Of Heart by H.I.M.
**************************************************************************************
フィンランド出身で
ヨーロッパでは人気バンドのH.I.M.のニュー・アルバム
「LOVE METAL」
からの1曲。
このアルバムは前作の
「DEEP SHADOWS AND BRILLIANT HIGH LIGHTS」
と同じく、
いい曲(killer)と
穴埋めの曲(filler)の差が
激しいように個人的には感じているのだけれど、
いい曲は本当に素晴らしい。
・
シンガーのVille Valoが
総ての曲を書き、歌い、
という一種ワンマン・バンドだけに
サウンドにも彼の美学が色濃く反映されていて、
中でもこの曲の歌詞はその色合いが強い。
・
ロマンティックで広がりのあるサウンド、
どこか冷たく澄んだ雰囲気、
あくまでもエモーショナルなVilleの歌。
そして"愛は心の葬儀"という
ゴシック・ロマンな歌詞の世界。
H.I.M.というバンドの音を語る時、
必要な要素がこの曲には総て含まれていると思う。
(時に激情ほとばしるロック・チューンもあるけれど)
・
日本盤は出ていないけれど、
輸入盤で比較的簡単に入手出来るはずなので
機会があればこの曲だけでも聴いてほしい。
・
次点はTURBONEGROの
"Ride With Us"
のライヴ・ヴァージョンという反則技です。

*********************************************************************************************
とりあえずこんなところでしょうか?
・
振り返るに2003年は北欧やフィンランド、ニュージーランドなど、
ロックの主流とは思われていない場所から出てきたロックン・ロール・バンドに
心惹かれることの多い年でした。
・
ここまで書いてきたバンド以外にも
例えばノルウェイのGLUECIFERやスウェーデンのHELLACOPTERS、
フィンランドのSPIHAなどがその一例です。
・
ロック・ビジネスと無縁でいることが出来ず、
受動的なままでもあちこちから情報が流れこんでくるアメリカやイギリスと違い、
自分達が意識して能動的にならないと
求めている音楽にたどり着くことの出来ない彼らの置かれた環境というものが、
一種ロックン・ロールのDNAの純粋培養になっているのかなあ、とも思いますが、
逆に言えば1つのバンドが登場することにより注目がそこに集まり、
結果として埋もれていたいくつものいいバンドが
浮上してきたのだということも出来るかと思います。
(D4やCASANOVAS、JETなどを輩出したオーストラリアはこっちかも)
・
さて2004年はどうなりますことやら。
楽しみなのはDATSUNSのニュー・アルバム、
多分あるであろうBACKYARD BABIESの来日などですが。
・
というわけで今回はここまででございます。
感想なぞお聴かせいただけると嬉しいです。
これからも、我が人生及び心の師であるMonty Pythonの歌にあるごとく
"常に人生の明るい面に目を向けて"
進みたい所存でおりますのでよろしくお願いします。
(なんか選挙演説みたいになっちまったぜ)
|
|||
|
|