仮想光ディスク装置からの PTF の導入

V5R2 から、仮想光ディスク装置というものがサポートされるようになっています。

どういうものかというと、実体のあるドライブではなく、CD イメージを iSeries のディスク上に置いておいて、それをあたかも CD のように読み込んで PTF を適用したり、リリースアップを行ったりできる、というものになります。
iPTF でダウンロードしたファイルもそのまま CD イメージとして、ロードを行う元として利用できるようになっています。

リリースアップの場合も CD の一枚一枚のかけかえの作業がなくなるので、けっこう気分的にラクですし、コンソールと本体が離れているようなところではとても有用です。
ちなみに、この仮想光ディスク装置、リリースアップだけに関しては PTF を適用することによって、V5R1 からサポートされています。

PTF の適用を例に、この仮想光ディスク装置のセットアップの仕方と使い方を見ていきましょう。


仮想光ディスク装置の作成

CRTDEVOPT コマンドを使用します。

名前は、まあなんでもいいのですが、OPTVRTxx (xx は数字連番) といったあたりが定番ではないでしょうか。
「資源名」には *VRT と指定してください。

イメージ・カタログの作成

仮想光ディスク装置にマウントされるものは「イメージ・カタログ」というものになります。
このイメージ・カタログが言わば「仮想 CD」の「マガジン」で、その中にファイルイメージとして個々の PTF や OS/400 の個々の CD が追加されて格納される、というイメージです。CD チェンジャーみたいなかんじでしょうか。
この「イメージ・カタログ」は、OS/400 上の実体としては IFS 上のディレクトリになります。この IFS ディレクトリはあらかじめ作っておいてください。

イメージ・カタログへのイメージの追加

その「イメージ・カタログ」に個々の PTF や OS/400 の CD の一枚一枚を ADDIMGCLGE コマンドを使用して追加します。

以下の例は、iPTF で取って、/SI10282 というディレクトリの下にコピーした SI10282 という PTF のイメージです。
イメージ・カタログが /SI10282 というディレクトリで、その下の si10282.bin というイメージが複写先になっています。その複写元は /SI10282/si10282.bin ということは ... おわかりになりますね、同じものです。こう指定すれば余計なコピーをせずに済みます。

リリースアップに使うイメージ・カタログの場合、「複写元光ディスク装置」に、例えば OPT01 などと指定して LIC 、OS/400、ライセンス・プログラムなどを順次その都度 ADDIMGCLGE コマンドで追加していきます。

イメージ・カタログの仮想光ディスク装置へのロード

イメージ・カタログ (ファイルイメージの入った IFS ディレクトリ) を LODIMGCLG コマンドを使って、仮想光ディスク装置に「ロード」します。
これで、仮想光ディスク装置を指定すると、その上に、指定したイメージ・カタログが「載って」いるので、読めるわけですね。

イメージ・カタログの検査

実行を行う前に検査をおこなっておきましょう。
グループ PTF や、リリースアップ時のメディアなど複数枚にわたるものはここでソートをかけておきます。

実行 (PTF のロード)

PTF の場合、LODPTF コマンドの「装置」に、イメージ・カタログをロードした仮想光ディスク装置を指定します。
これでイメージ・カタログから PTF のロードを行うことができます。

実行 (リリースアップ)

リリースアップの場合は、PWRDWNSYS コマンドの「IPL ソース」に *IMGCLG と指定し、「イメージ・カタログ」に LIC , OS/400, ライセンス・プログラムを ADDIMGCLGE したイメージ・カタログを指定します。
通常のリリースアップの時に、「IPL ソース」に D と指定するのと同じようなかんじですね。

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