マネージメント・セントラル・サーバーのトレース機能 (V5R1)

マネージメント・セントラル・サーバーが開始されない

マネージメント・セントラル (V5R1) で比較的よく経験するトラブルに「マネージメント・セントラル・サーバーが開始されない」というものがあります。

STRTCPSVR SERVER(*MGTC) コマンドで開始を行いますが、このコマンドは明確なエラーを少なくとも V5R1 では返してくれません。

正しく起動されたどうかの確認は、WRKACTJOB JOB(QYPS*) コマンドで以下のように(少なくとも) QYPSSRV が稼動しているかどうかで行えます。
逆に QYPSSRV が稼動していない場合は STRTCPSVR SERVER(*MGTC) は失敗している、ということになります。

なぜ開始されなかったかの確認にはマネージメント・セントラル・サーバーのトレース機能が有効です。

2種類のマネージメント・セントラル・サーバー ジョブ

マネージメント・セントラル・サーバーには V5R1 時点では 2種類あり、従来から存在する C++ で書かれた QYPSSRV ジョブと、V5R1 からサポートされるようになった、システム値、ジョブ・モニター、メッセージ・モニター機能に現在は使用されている Java で書かれた QYPSJSVR ジョブになります。

それぞれのサーバーに対して個別に設定を行うことができます。
(結果の出方もそれぞれのサーバーでかなり異なります)

QYPSSRV (マネージメント・セントラル C++ サーバー) の場合

システムレベルで QYPS_TRACE という環境変数を、初期値 '0' で作成します。

トレースを有効にするには、マネージメント・セントラル・サーバーを停止して、値を '2' に変更します。
直接 CHGENVVAR コマンドも使用できますが、WRKENVVAR LEVEL(*SYS) コマンドでオプション 2 でも同じことができます。ちなみに下の例は WRKENVVAR のオプション 2 での実行画面です。

トレースの値を変更したところで、再度マネージメント・セントラル・サーバーを開始します。

トレースの結果は QUSRSYS/QAYPSLOG ファイルの最新メンバーに保管されます。
メンバー名は QSRVxxxxxx で、xxxxxx は対象となった QYPSSRV ジョブのジョブ番号です。

適当なコマンドで内容を見てみてください。

RUNQRY コマンドで見た内容です。

今回のケースでは、3行目の「could not get my own ip a(ddress)」で自ホスト名の IP アドレスが解決できていない、というのが本質的なエラーのようです。
自ホスト名で PING を実行してみると、返事がない状態 (ホスト名は CFGTCP のメニュー 10/12 で指定されているのが確認できる状態) で、ホストテーブルか DNS かに何らかの問題があると考えられます。

実際のこの構成では自ホスト名は DNS を見る前にローカルのホストテーブルで自ホスト名を見るようになっており、CFGTCP のホスト・テーブル項目をチェックしてみてもちゃんと構成されているのが確認できました。

結局、再度 CFGTCP のメニュー 10 でホスト・テーブル項目の変更で存在しているホスト名をそのまま上書きで(文字通り「なぞって」)入力してみたところ、それだけで STRTCPSVR *MGTC が正しく実行されるようになりました。

QYPSJSVR (マネージメント・セントラル Java サーバー) の場合

システムレベルで QYPSJ_TRACE という環境変数を、初期値 '0' で作成します。

トレースを有効にするには、マネージメント・セントラル・サーバーを停止して、値を '2' に変更します。

トレースの値を変更したところで、再度マネージメント・セントラル・サーバーを開始します。

QYPSJSVR の結果は、QYPSSRV のようにデータベースファイルに作成されるのではなく、IFS ファイルとして作成されます。

/QIBM/UserData/OS400/MGTC/service ディレクトリの下に以下のように作成されます。

それぞれの名前と内容です。

ちなみに名前の中の "259120" というのはジョブ番号ですね。

ちなみにこの QYPSJSVR サーバージョブ、少なくとも V5R1 では QSECOFR ユーザープロファイルが *DISABLED になっていると起動できません。

クライアントからのトレース

クライアント (オペレーション・ナビゲータもしくは iSeries ナビゲータ) からのトレースを見たい場合は、クライアント・アクセスの「サービス」-「診断ツール」での詳細トレースやエントリー・ポイント・トレースがありますが、








実は cwbCoTrc というトレース機能が意外と見やすくてけっこう便利です。(どんな内容かは実際やってみてご覧になってくださいませ。先にあげたものよりは見やすい、ってところですが ...)

サーバーのジョブログ

両サーバージョブのジョブログはそれぞれ以下のようなコマンドで探してください。

WRKSPLF SELECT(QSYS *ALL *ALL QYPSSRV)
WRKSPLF SELECT(QYPSJSVR *ALL *ALL QYPSJSVR)

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