静岡県藤枝市 藤枝市郷土博物館にて
「羊の郷土玩具」展 無事終了しました。現在図録が発売されています。
毎回の展示には、「雪だるまの会」の会員の収蔵品を展示品として協力しています。
こうした機会で郷土玩具に興味を持ってもらえる人が増えればいいのですが…(^-^)/
| 「羊の郷土玩具展」チラシ | 会場の様子 | ||
| 展示総数235点 藤枝郷土博物館入場料 ※蓮華寺池公園内に |
|||
| では、展示されている郷土玩具の一部を紹介しましょう。 | |||
| 未(ひつじ)の玩具 |
| 平成15年の干支は未。といっても羊は日本人には馴染みが薄いんですよね。中国でもめでたい動物とされており、古くから家畜化は始まったのですが、高温多湿の日本では飼育に合わなかったのでしょう。そのため、日本人の生活や信仰に深く関わることがなかったので、郷土玩具としてあまり作られることはありませんでした。十二支のなかで羊の玩具はもっとも種類が少ないのです。 羊の玩具の展示数118点、十二支揃いの玩具6点、合計124点が展示されています。 |
| 1)平成15年の干支・羊の玩具 | |||
| まずはおなじみ年賀切手デザインから。 | |||
| 中湯川扇持ち羊(福島) | 浅草助六の玉羊(東京)と 創作陶人形 羊土鈴(札幌) |
邑久張子(岡山) | |
| まだまだありますよー。羊はかわいく愛らしいデザインが多いですね。 | |||
| 甲府張子 親子羊(山梨県) うー!!かわいらしー! |
松江張子(島根)と出雲張子(島根) 出雲張子は首の赤いリボンが特徴。 |
中湯川こらんしょ羊(福島) | |
| 干支以外の動物たちの玩具 |
| 羊の玩具は数が少ない。「ならば、せっかくだから、干支以外の動物たちにも登場してもらおう!!」ということで、干支以外の動物たちも展示されています。 干支以外の動物玩具 象14点、熊25点、狸32点、鹿30点、猫8点、狐8点 合計117点です。 |
| 1)象の郷土玩具 | ||
| 象が初めて日本にもたらされたと文献に残っているは1408年(応永15年)。室町時代、将軍へ贈られた品々の中に象が1頭おり、南蛮船に乗って若狭国(福井県)にもたらされました。また、キリシタン大名の大友宗麟、そして徳川家康、さらには8代将軍吉宗に象が贈られているという記録があります。 仏教では象は聖獣で、開祖の釈迦が白像の姿で天から降りてきて母妃の胎内に入り、シッダールタ王子が生まれてきたとされています。そのため、釈迦の誕生を祝う「花祭り」で白い象の作り物が登場し、それをかたどった玩具もあります。 ただ、外来動物である象も、郷土玩具の種類は少ないです。 |
||
| ▼相良土人形 江口の君(山形) ・象が出てくる能楽「江口」を題材にしている。 |
▼下川原人形 象乗り天神(青森) | ▼久の浜張子 象のり童子(福島) |
| 2)熊の玩具 | ||
| 熊の玩具は、熊単独のものは少なく、金太郎の話にちなんで、「熊と金太郎」の組み合わせのものが多くを占めます。ご存知「金太郎」で熊と金太郎が相撲をとった話に由来するもので、丈夫な子供の象徴として親しまれてきました。5月の節句には子供のたくましい成長を願って、これらの玩具が飾られました。 | ||
| ▼久の浜張子 熊金(福島)と船渡張子 熊金(埼玉) | ▼熊金の郷土玩具いろいろ | |
| 3)たぬき(狸)の玩具 | |
| 狸は人を化かす動物として知られていますが、その化かし方にはどこかユーモアがあり、またドジも多いため、愛嬌ある動物として親しまれ、民話にもよく登場します。 また、たぬきは「他抜き」に通じ、出世の願掛けの動物としても考えられ、お寺などの頒布の品として狸の玩具が作られています。 |
|
| ▼たぬきの玩具いろいろ。心なごみます、ハイ。 | ▼土佐張子の狸(高知) 右側は権九郎狸と呼ばれるもの。 |
| 4)鹿の玩具 | |
| 鹿は奈良の春日大社や広島の厳島神社などで神の使いとされており、神社の土産物玩具として作られてきました。 | |
| ▼鹿の玩具いろいろ。奈良や宮島などのものが多い。 | |
| 5)きつね(狐)の玩具 | |
| キツネはネズミを好んで食べるため、穀物をネズミから守るものとして穀物の神様の使いとされてきました。また稲荷神社の使いとしても信仰されていることから、信仰的な性格の強い縁起物として多くの郷土玩具が作られてきました。 | |
| ▼きつねの玩具いろいろ | ▼鳥取張子 おとん狐(鳥取) |
| 6)猫の玩具 | |
| 猫はネズミから穀物を守るものとして、農業国日本で古くから親しまれてきました。また、蚕を食べるネズミを捕まえるため、養蚕業の神様としても信仰されています。 また猫はなんといっても「招き猫」。その由来は、彦根藩で豪徳寺の愛猫が、通りかかった井伊直孝を寺に招きいれたため、豪徳寺は井伊家の菩提寺となり、栄えたことにちなんだもので、人を呼び込み福を招くという商売繁盛の縁起物として多くの招き猫が作られました。 |
|
| ▼猫の玩具いろいろだニャー! | ▼中野土人形の猫と猫の子守(長野) |
|
|||
|
|